Reading Journal

読書の記録や雑記など。ネタバレ含みます。

(Audible) 魔女の宅急便 新装版

1985年1月25日初版刊行

(2013年4月25日初版発行 角川文庫版)

著者 角野栄子

13歳になり独り立ちするために実家を離れた魔女キキ。彼女が新しい生活の場に選んだのは海沿いの街コリコだった。そこで宅急便屋さんを始めることになったキキの元に寄せられたいくつかの依頼と、彼女が過ごした1年のお話。

オーディブルにて聴きました。ナレーターは大塚さと。

 

オーディブルで「聴く」

前回(と言っても1ヶ月ほど前ですが…)オーディブルを使い始めたよ、という記事を書いたのですがあれ以降、就寝前やウォーキングの時にオーディブルの使用は継続しています。 

readingjournal.hatenablog.jp

 

魔女の宅急便

「星の王子様」を聴き終わり、次に選んだのが「魔女の宅急便」です。

魔女の宅急便」と言えば宮崎駿監督によるアニメーション映画「魔女の宅急便」が有名かと思います。この角野栄子による「魔女の宅急便」は、映画の原作です。私が聴いたこの本は1巻らしく、これは6巻までのシリーズ作品とのこと。

映画を見たことがある方が多いと思うのですが、物語の設定や少しのあらすじはこの原作に沿っているようです。

 

大塚さと

朗読をしているのは大塚さとです。この方は声優で、主に海外ドラマや洋画の吹き替えのお仕事をされているようです。

大塚 さと | 声優事務所・タレント事務所|プロダクション・エース

本作での朗読も、たくさん登場するキャラクターをよく表現されていて声色で個性を出されていました。地の文も会話文もどちらも聴きやすい朗読で聴いていて面白かったし、児童書らしくお子さんが聴いても楽しめる朗読になっていました。

 

感想

主に聴いていたのは就寝前のベッドの中です。就寝準備を万端にして、アプリのスリープタイマーを30分にセットして寝られる体制で聴いていました。なので聴きながら途中で寝てしまったりということは多々あったのですが次に聴く時に、内容を覚えているところまで戻って続きを聴くといった調子で聴いていました。
全て聴くのにやたら時間がかかりましたが、そんな細切れ状態で聴いていても十分楽しめる内容でした。

あらすじ

あらすじとしては、キキが故郷の実家でお母さんから魔法を習うところから始まります。そしてキキは古くからある魔女の風習に従い13歳を迎えるを期に故郷を離れ独り立ち。新しく生活していく場としてコリコという海沿いの街を選びます。そして、そこでキキは宅急便屋さんを始めることになります。

始めから宅急便屋さんが大繁盛、という訳ではないのですが少しずつ依頼が入りその依頼に応えることでキキは成長していきます。本作ではキキが独り立ちしてからの1年を描いており季節に沿った依頼や物語になっています。

Audible向け

朗読の大塚さとの功績でもあると思うのですが、本書は素晴らしくAudible向けな作品だなというのが第一印象。擬音の面白さを感じさせる部分もあり、簡単な文章表現なので聴いていて容易に情景を思い浮かべられるところも、とてもAudible向けだと感じました。

また前半部分は章立てしてあってもひとつながりな感じがあるのですが、中盤以降は依頼ごとに章になっているので短編のように聴きやすい作品です。私のように細切れに聴く方は長編より短編の方が聴きやすいのではないかと思うので、この部分もAudible向けだなと感じた一因ではあります。

まとめ

Audibleを利用し始めてまだ日は浅いのですが、いくつか聴いてみた中でも非常に「Audible向け」だと感じる作品でした。私のようなAudible初心者の方や、お子さんでも楽しめる作品です。
またAudibleという媒体は朗読を聴くものなので児童書が非常にあっているという気づきもありました。コンテンツをざっと見てみた限りでは児童書はそんなに多くの取り扱いがなくそれが少し残念です。児童書として配信されているのは「ハリー・ポッター」のシリーズくらいでしょうか(しかも1・2巻だけ)。まだまだ発展途上の媒体だと思いますので、今後さらに充実させてほしいです。